古民家再生 「ととのえるリノベーション」

リノベーション 長崎市

物件概要

竣工日
2020.03

構造・設計のポイント

閑静な住宅街にある築年数の古い木造の家で、長い年月の中で、その時々の必要に応じて改装を重ねてきたお宅です。
そのため、複雑な間取りと使いづらさを感じるところも有りました。

今回リノベーションをされるきっかけとなったのは、3世代でのご同居の為でした。

新たに始まるそれぞれの世代の生活に合わせ、各所を整えました。

玄関にシュークロークを設け、そこからキッチンに繋がることで家事負担を軽減。
立派な床の間・仏間だった場所を大きな壁で仕切り、壁掛けTVを設置し背面は大容量の収納棚へ。
広い縁側を部屋内に取り込み、キッチン部分との繋がりをもたせ、広々としたリビングで3世代がゆったりと寛げるように。
リビングを広げた分、断熱効率を考慮し大きな掃き出し窓を全て樹脂製のサッシへ交換。

大きく間取り変更をせずとも、機能的で居心地の良い住宅となりました。

室内について

以前の和室には、亡きお父様がこだわりをもって選定された素晴らしい材料が各所にありました。
その素材を生かし、お父様の思いのこもったお宅の雰囲気はそのままに、新たなアイテムを足す・引くことにより、モダンで落ち着いた空間になりました。

以前の床の間部分に建てた大きなTV壁は、粗削りな土壁を表現し、空間のポイントになっています。
その他の壁材は高千穂シラスの塗壁を採用し、壁にあたる光の陰影が日の移ろいを感じさせてくれます。

一方、キッチン部分ではオーナー奥様のご趣味を反映して、ビビットなクロスで爽快で明るい空間になりました。
キッチン横に設けたスタディデスクは、お気に入りの「象さん柄クロス」をこっそりと楽しめる場所です。

家族それぞれの居場所・居心地にこだわりながらも、一緒に居ることが楽しくなるお家になりました。

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